2020-01-01から1年間の記事一覧
「財津くん? 財津くんは今度でも構わないでしょ?」いや、財津くんだけ可哀想なんですけど。ほかの子はちゃんと用事があるのに、財津くんだけ用事云々ではなく、財津くんだからという理由だけで、欄外に追いやられているんですけど。というか、財津くんって…
「話すだけで伝わらないってそうだなって思う。けど、その分、私が分かろうとするからいいの」 由比ヶ浜結衣の犯したミスは、奉仕部の〝翻訳家〟になってしまったことです。ご存じのとおり、比企谷と雪乃は自分の気持ちを伝えるのがかなり下手な人物です。簡…
「共依存なんて簡単な言葉でくくるなよ。君の気持ちは言葉一つで済むようなものか?」 白状すると、私はこの平塚先生の言葉で泣きました。確かに、比企谷たちは、陽乃の言う「共依存」の関係になっているのかもしれません。ですが、陽乃は比企谷たちが歩んで…
「やっぱ、真心ですかね」フルーツタルトを作るくだりで出てきた比企谷のセリフ。ガハママに隠し味について聞かれて放った言葉ですが、ストレートに「愛情」という言葉を使わないあたりが比企谷らしくてとてもよい。「空腹」→「人のおごりで食べる飯」→「真…
「男の意地って言うんだ」いやぁ、熱い。第8話の冒頭、葉山と比企谷が語り合う場面で出てきたセリフですが、本当に熱い、漢気の世界みたいになってきました。比企谷って、表面的にはクールな人間ですけど、内面は人一倍情に厚いところがありますよね。人前で…
「総武高校プロムサイコウプロジェクト」プロム企画の名前も決まり、比企谷が本格的に動き始めましたね。それにしても、この材木座先生が命名した名前……比企谷も言っていましたが、なかなかにいい感じですね。「最高」と「再興」と「再考」を掛けている感じ…
材木座先生の登場が印象的だった第6話。今回は比企谷が考えるプロム企画の概要が見えてきた回でしたね。ここでは、そのプロム企画が今後どうなるのかについての考察と、これまでのストーリー構造について少し振り返って考えてみようと思います。それでは、ネ…
「これで最後だから。これでちゃんと終わりにできる」雪乃の意味深なセリフが放たれた『俺ガイル 完』第5話。この言葉の意味を考えると、なかなかに切なくなりますね。比企谷との対決を決意したあとに、このセリフが出てくることを考えると、「これで最後」…
「共依存って言うのよ」 今回もまた、雪ノ下陽乃の強烈な一撃が、さく裂しましたね。陽乃の言葉は、単なる毒舌ではなく、本質を突いているので、さすがの比企谷も苦しくなってしまう。分かっているけれど、口に出さずにいた、言語化せずにいたものを、陽乃は…
「なるほど、これがプロム。まあ、ノリだけはなんとなくわかった。……やっぱ合わねーわ」第2話の雪ノ下陽乃(ゆきのしたはるの)の予言が見事に的中しましたね。「予言しよう。君は、酔えない」とは、なるほど、こういうことだったんですね。前回の記事でも触れ…
『今日まで、その鍵には一度も触れたことがない。』これは第2話のタイトルですが、ついに、結衣はとんでもない〝鍵〟を見つけてしまいましたね。まさか、雪乃が、比企谷と一緒に写った写真を隠し持っていたとは……。しかも、その写真を枕元に隠していたとは………
「本当は冷たくて残酷な悲しいだけの本物なんて欲しくはないのだから」という比企谷の詩的な、そして文学的なモノローグから、ついにスタートした『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完』。 『俺ガイル』と言えば、この比企谷の独特なモノローグが印…
3月27日(金)から劇場公開及び、Amazon Prime Videoでの配信がスタートした『PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR』。昨今の新型肺炎の影響もあって、映画館ではなく私はAmazon Primeで視聴したのですが、これが思いのほか面白かったですね。理由の1つ…
最近忙しくてなかなか観る時間が取れませんでしたが、ようやく『PSYCHO-PASS サイコパス 3(以下、「サイコパス3」と表記)』を最後まで鑑賞することができました! まぁ、最後とはいっても、劇場版がありますから、物語自体はここからが佳境といった感じです…
ここでは、ようやく見えたプロットの全体像を概観しながら、どのようにして第5話~第7話の緻密な構成が可能になったのか、その点に迫れればいいなと思います。「第5話~第7話の簡易的なプロット」や、「第5話~第7話の構造をマネしてミステリーを作る際の手…
第6話を観て改めて思いましたが、『PSYCHO-PASS サイコパス 3』は、やはり脚本の構造が面白いですね。 ということで、今回も話の構造を解剖して、どのように観客を驚かせているのか、その仕組みについて語ってみようと思います。 特に、今回はミスリードが実…