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ニュース番組とワイドショーの違いとは?言葉遣いの違いに注目してみよう!

家にずっといると、ニュース番組ワイドショーを観る時間が増えますよね。私もフリーランスになってから、昼間にふとこうした番組を観る機会が増えたように思います。今日もカップラーメンをすすりながら、他愛のない内容のワイドショーを観ていました。

そのとき、ふと「ニュース番組とワイドショーって何が違うんだろう?」という疑問が頭に浮かびました。

気になったら、考えずにはいられないのが、私の悪い癖。今回はニュース番組やワイドショーについて、いろいろ調べながら共通点と相違点を整理してみました。

ここでは主に、言葉の定義というより、言葉遣いの違いにフォーカスしてみようと思います。世迷言と思って楽しんでくれると嬉しいです。

 

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ニュース番組とワイドショーの違いとは?

newsの画像

ニュース番組とは、ニュースをアナウンサーが読み上げるタイプの番組のことです。

一方、ワイドショーとは、朝方や夕方に放送されている、タレントやアナウンサー、専門家、芸人などがニュースにもの申したり、健康だとか芸能だとかスポーツだとか、あらゆるジャンルの内容を紹介したりする番組のことです。

簡単に言うと、ニュース番組は主にニュースのみを扱う番組で、ワイドショーはニュース以外の多様な情報を扱う番組と考えていただけると分かりやすいと思います。

ニュース番組は「5分~15分の短時間型」と「1時間型」の2種類ある

ニュース番組には、主に2種類あると言われています。1つが10時や16時といった決まった時刻に5分~15分ほどの短い時間で放送するタイプの番組。もう1つが、報道ステーションやnews zeroなどの1時間くらいの枠を設けている番組。

ニュース番組は主にこの「短時間型」と「1時間型」の2種類が存在します。短時間型の場合は、とくにニュース色が強くなります。本当にニュース以外の情報を扱わないですからね。たまに天気予報をはさむことがあるくらいで、スポーツや芸能に関する情報はあまり扱いません。

また、短時間型は、アナウンサーが一人でたんたんとニュースを読み上げている点も大きな特徴です。そして、基本的にアナウンサーが私見を述べることはありません。この点もワイドショーとの大きな違いになります。

ワイドショーの場合は、局のアナウンサー以外が司会を担当することも多い

反対に、ワイドショーの場合は、アナウンサーだけでなく、アイドル、芸人、タレント、専門家まで幅広いジャンルで活躍する人たちが集まり、ニュースや各種の情報に対して私見を述べ合います。客観的かどうかではなく、「私はこう思う」という意見を出しながら、番組を面白おかしくするのがワイドショーの特徴と言えます。ワイドショーではなく、情報番組と言われることもありますが、とくに大きな差はないでしょう。

また、ニュース番組の場合は局のアナウンサーが司会を務めていますが、ワイドショーだと、局のアナウンサーに限らず、芸人やタレントが司会を務めることもしばしばあります。サンデー・ジャポンやワイドナショーがいい例ですね。

つまり、ニュース番組とワイドショーの違いは、扱っている情報の種類と、局のアナウンサーが司会をしているか否かの違いだと言えるでしょう。

けれど「あれ、ちょっと待てよ」と思った人も多いでしょう。ワイドショーも、1時間型のニュース番組も、多様なジャンルの情報を扱っている点や様々なコメンテーターを用意している点で一緒じゃないか?

そうなのです。ここがいまいち線引きしにくいところです。報道ステーションであっても、ニュース以外に芸能情報なども扱っていますからね。また、朝方に放送されている番組もワイドショーなのかニュース番組なのか判別するのが難しいですよね。

となると、確実にニュース番組だと言えるのは「短時間型」のみということになります。短時間型は原則としてニュース以外を扱いませんし、コメンテーターもいませんからね。最近は、楽しく盛り立てないと、ニュースも観てくれませんから、どんどんワイドショー寄りにシフトしているのが現実なんでしょうね。

言葉遣いから考える、ニュース番組とワイドショーの違い

ここからは、ニュース番組とワイドショーにおける言葉遣いの違いについて見ていこうと思います。

私が見る限り、ニュース番組の場合「~ます」とか「~ました」のような極めてフラットな語尾を使っている印象があります。一方、ワイドショーだと「~のです」とか「~ではないでしょうか?」といった主張や疑問を提示するような語尾になっていることが多いです。

ニュース番組とワイドショーの語尾の違い

ニュース番組(※短時間型)の目的はニュースを正確に伝えることなので、視聴者に自分や局の主張を伝えたり、「~ではないでしょうか?」と語り掛けたりする必要がありません。そういった余計な部分は一切カットして伝えるのがニュース番組の基本的なスタンスです。

しかし、ワイドショーの場合、視聴者に語り掛けたり、「~のです」という強調表現を使って個人や局の意見を主張したりします。同じニュースを扱っているのでも、語尾はまったく異なるのです。

安倍首相は~と発言しました」と言うのと、「安倍首相は~と発言したのです」では、与える印象はずいぶん変わりますよね。「~のです」と言うと、少し批判的な印象が付きます。

ニュース番組だと、たんたんとした語り口なので、ニュースを聞いても自分に関係のある情報以外で感情が動かされることはほとんどないでしょう。

しかし、ワイドショーの場合、上記のような強調表現を使うので、観ている側は攻撃的な気持ちになったり、同情的な気持ちになったり、いちいち感情を動かされることになります。

おそらく、ワイドショーの狙いは、こうした言葉遣いで視聴者の感情を一定の方向に導くことだと考えられます。「政府への怒り」、「被害者への同情」など、特定の感情をゴールに設定して、そこへ視聴者の感情を導くようにしているのでしょう。

「~ではないでしょうか?」という語り掛けに関しても、視聴者を前のめりにさせるのに適しています。人間は質問されたり語り掛けられたりしたとき、それに応えようとする癖があります。この癖を利用して、視聴者の注意を引こうとしているのでしょう。

CMをまたぐときも、「いったいこれから国民の生活はどうなるのでしょうか?」と疑問を投げかけています。こうすることで、視聴者に考えさせているわけです。語り掛けは、視聴者の能動性を引き出すのに便利だと言えるでしょう

この語り掛けが極限まで行くと、クイズ番組になるわけです。クイズ番組を観始めると、ついつい自分もクイズに参加しちゃいますよね。それは、語り掛けられているため、人間の習性として答えたくなってしまうからだと考えられます。

クイズ番組とワイドショーは実は、同じ「語り掛け」という手法で視聴者を番組に引き込んでいるわけですね

ほかにも、言葉遣いに関して気になることはたくさんあるのですが、今回は語尾だけにしておきましょう。皆さんは、ニュース番組やワイドショーを観たとき、何か気になった言葉遣いとかありますか?もし、そういう発見がありましたら、ぜひぜひコメント欄で教えてください。

それでは本日の世迷言はこれまで!

次回の世迷言まで、さようなら~~(^^)/

 

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