なんじゃこりゃー!!
と、矢逆一稀くんと久慈悠くんは叫んでましたが、それはこっちのセリフですよ……まったく。
あ、先に言っておきますが、『さらざんまい』の第1話、めちゃくちゃ面白かったです!
4月11日から放映および各種VODでの配信が開始されている『さらざんまい』。ネット上で話題になっていましたし、『少女革命ウテナ』や『輪るピングドラム』などのエポックメーキングな作品を生み出してきた、鬼才、幾原邦彦監督がいったい次にどんな作品を創るのか、私自身、気になって仕方がありませんでした。
とはいえ、幾原監督(通称:イクニ監督)と言えば、「記号論」を用いた独特な手法で知られるクリエイターです。「ア」もそうですし、おそらく「スカイツリー」も何か重要な意味を持つ記号だと考えられます。幾原監督作品は、ビジュアルだけでも十分楽しめますが、こうした記号からテーマやメッセージを読み取るには、観る側にもある程度の集中力や教養が必要になります。
エンターテインメント作品として楽しませながら、「みんなはこの記号の意味が分かるかな?」と謎かけをするのが幾原監督の興味深いところ。
ボーっとしてたら、大事なところを見逃してしまいます。だからこそ観始めるのに、私の場合、少し覚悟が必要だったのです。5月5日にようやくその覚悟を持って観始めたのですが、冒頭でもお話したとおり、「なんじゃこりゃー!!」の連続でしたよ(笑)
話の展開するスピードが『輪るピングドラム』に増して早く、まるで高速のジェットコースターに乗っているかのような気分でした。見所が多すぎて拾いきれないですし、謎の記号やセリフが至る所に配置されており、目で追うのも頭で追うのも精一杯。けれど、これでこそ幾原監督ですよね!イクニ監督、サイコ―です!
今回は、そんなジェットコースターアニメ『さらざんまい』第1話の感想と、ちょっとした考察を書きます。「?」や「!?」で頭がいっぱいな状態ですが、できる限り、いろいろ推論していこうと思います。
視聴者が能動的に謎解きできる点も、幾原監督作品の特長の1つ。私も探偵(出来損ないの探偵ですが……)になり切ったつもりで、幾原監督の謎に挑みたいと思います!
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これは余談ですが、「なんじゃこりゃー!!」のセリフは、『さらざんまい』を観ている視聴者の気持ちをキャラクターに代弁させているのかもしれませんね。あのセリフがあるおかげで観客は置いてけぼりを食らわずに済むわけですから。「なんじゃこりゃー!!」は劇中で2度も使われており、お笑いで言うところの「天丼」として機能している点も面白かったです。
前置きはこんなところにして、では『さらざんまい』第1話の感想と考察をお楽しみください!
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- 『さらざんまい』第1話「つながりたいけど、偽りたい」のあらすじ!
- 『さらざんまい』第1話の考察① サラッと説明されたけど、「さらざんまい」って何?
- 『さらざんまい』第1話の考察② 「ア」の意味とは?
- 『さらざんまい』第1話の考察③ 「スカイツリー」という欲望の象徴!
- 『さらざんまい』第1話の考察④ 「カワウソ」は何を意味するのか?
- 『さらざんまい』第1話の考察⑤ 「箱」は何を意味するのか?
- 『さらざんまい』第1話の感想・ネタバレ考察のまとめ
『さらざんまい』第1話「つながりたいけど、偽りたい」のあらすじ!
舞台は浅草。カッパの銅像を破壊してしまったことをきっかけに、矢逆一稀、久慈悠、陣内燕太の3人は、カッパ王国第一王位継承者のケッピに、欲望を蓄積する臓器「尻子玉」を抜かれ、気づけばみんなカッパの姿に――。
何が何だか分からぬまま、3人は元の姿を取り戻すために、欲望フィールドで「ハコゾンビ」なるものと闘うことになる。奇天烈な歌を歌いながら共闘する3人。ハコゾンビの尻子玉を抜き取り、成仏に成功する。「さらざんまい」という謎の掛け声とともに、抜き取った尻子玉をケッピへ転送。
ハコゾンビを倒し、元の姿に戻った3人だったが、一件落着かと思いきや、さらざんまいの時、一稀がアイドルの吾妻サラに女装していたことが判明してしまう。知られたくないことを知られた恥ずかしさから、一稀は怒りをあらわにする。
「誰かに分かって欲しいなんて、これっぽっちも思ってない!これは僕だけの、僕とハルカッパだけのつながりなんだ!」そう言って、怒鳴り散らす一稀に2人は驚く。ハルカッパとは?一稀はなんの為に女装していたのか?謎を残してエンディングへ。
以上が第1話のあらすじです。
おそらく、第1話を観た感じだと、『さらざんまい』という作品のポイントになるのは「欲望」だと思われます。もともと、『さらざんまい』のキャッチコピーが「つながっても、見失っても。手放すな、欲望は君の命だ」ですからね。
「欲望」は間違いなくキーワードになってくるでしょう。実際、尻子玉は欲望を蓄積する臓器ですし、欲望を巡ってカッパとハコゾンビは闘いを繰り広げていましたし、箱に「トオイの欲望」と書かれていたり、どこもかしこも「欲望」だらけです。
キャラクターが行動する動機に「欲望」が関係しているのは間違いない。この「欲望」というワードを軸にして考えると、様々な記号の意味が見えてきます。それでは、その辺りも踏まえて、今度は『さらざんまい』第1話の考察をご覧ください!
『さらざんまい』第1話の考察① サラッと説明されたけど、「さらざんまい」って何?
「さらざんまい」とは、ケッピが言うには、「身も心もつながるということ」らしい。
さらざんまいのとき、Wi-Fiのマークみたいなものが出てましたが、これは、分かりやすくて面白い比喩でした。Wi-Fiを使って、端末と端末をつなぐように、さらざんまいは、個人と個人の心をつなげる機能を持っているということです。
では、今度は「さらざんまい」という言葉自体に注目してみましょう。さらざんまいは、「さら」と「ざんまい」に分解することが可能です。そして、それぞれ、以下のような意味を持っていると考えられます。
- 「さら」=「カッパの皿」=「欲望」
- 「ざんまい」=「心を1つにまとめること」
まず、「さら」が「カッパの皿」であることは、すぐに分かりますよね。では「カッパの皿」は何を表しているのでしょうか?
カッパは皿が乾くと死んでしまう生き物。言うなれば、皿はカッパの命です。ここで「欲望は君の命だ」というキャッチコピーを思い出していただきたい。このコピーから「欲望=命」という論理が見いだせると思います。
これを参考に考えると、カッパにとって「命」である「皿」は「欲望」を象徴しているということが分かると思います。皿の潤いは欲望を表しているのです。皿が乾くと死んでしまうカッパと、欲望が渇くと死んでしまう人間を対応させているのかもしれません。
一方の「ざんまい」は、仏教用語で「三昧」とも書きます。ざんまいの意味は、「心を1つにまとめること」です。作中では「心」と「欲望」が、かなり近い意味で使われていますから、これらの意味を掛け合わせて考えると「さらざんまい」とは、心≒欲望が1つにまとまった状態のことだと言えます。さらざんまいでは、他人に知られたくない欲望も漏洩しちゃうわけですね。
こう考えてみると「秘密の共有」を果たしても、つながりは無くならずに済むのか、この辺りもテーマになってきそうな感じがします。自分という箱に閉じこもって秘密を隠し続けるのか、秘密を共有してつながろうとするのか……なかなか興味深いテーマですね。
『さらざんまい』第1話の考察② 「ア」の意味とは?
『さらざんまい』一番の謎、劇中で何度も出てくる「ア」。一稀がランニングしている時に落ちてきた「ア」と書かれた標識。街中に掲げられた「ア」の標識。一稀の携帯に書かれた「ア」。もう本当に「ア」だらけです。
おそらくは、何かの頭文字でしょう。こういう時は、いろいろと候補を出してみることが大切です。「ア」が頭文字で、作品に関係しそうなものを以下にまとめてみました。
- 愛
- 浅草
- 吾妻橋
- 「I am」の「I」
- アイデンティティ
- 阿頼耶識
そもそも、作品の舞台が「浅草」ですし、「吾妻橋」は最初の標識が落ちてくるシーンで使われていましたし、吾妻サラというアイドルもいますから、これらの言葉は関係がありそうです。
「欲望は君の命だ」というキャッチコピーの「君」という言葉からも分かる通り、『さらざんまい』は、パーソナリティがテーマの1つになっています。なので、アイデンティティや「I」なども候補に入れておいたほうがよいでしょう。
また、欲望フィールドというもう1つの世界に入っていくイメージは、仏教用語の「阿頼耶識(あらやしき)」の概念に近いため、こちらも候補に入れておきました。
このように、いろいろ候補をあげましたが、結論を言うと、現時点で「ア」の意味は「愛」の可能性が高いです。その理由は、アサクササクラテレビに吾妻サラが映ったシーンを観れば分かります。巨大な街頭モニターには、吾妻サラの姿とともに、以下の言葉が表示されていました。
(引用:『さらざんまい』第1話より)
- 「心から「ア」をしなさい」
- 「「ア」あっての自分」
- 「「ア」をご自由に御覧ください」
- 「世界の「ア」を叫べ」
「愛」は、上記の文の「ア」に当てはめた時、一番違和感が少ない言葉です。また、エンディング後に警察の格好をした新星玲央と阿久津真武の2人が、「欲望か、愛か」と話していたことからも、「愛」は重要な言葉だと考えられます。
ただし、例えば「「ア」をご自由に御覧ください」に「愛」を当てはめても、「愛をご自由に御覧ください」となり、少々不自然な文になってしまいます。もしかしたら、「愛」よりも適した言葉があるのかもしれません。
これは、2話以降に注目するしかないですね。あるいは、1つの言葉ではなく、複数の言葉が入る可能性もあります。こうした可能性も吟味しつつ、2話以降を観ていくと面白くなるかもですね!
『さらざんまい』第1話の考察③ 「スカイツリー」という欲望の象徴!
先に言っておきますが、以下に書く内容には、下ネタも含まれるため、苦手な人はご注意ください。
『さらざんまい』の第1話では、「スカイツリー」が背景に何度も出てきました。一番印象的なのは、オープニングのスカイツリーです。「さらざんまい」というタイトルとともに、なぜかスカイツリーだけが描かれています。ほかの背景を描いてもいいのに、どういうわけかスカイツリーだけを登場させているのです。これには何か明確な意味があるはず!
では「スカイツリー」が何を表現しているのか考えてみましょう。
おそらくですが、スカイツリーは、「男根」を象徴していると考えられます。文明の勃起と考えてもいいですが、とにかく男根を象徴しているのはほぼ間違いないでしょう。
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オープニングを観てください。スカイツリーの横に2つの玉が付いているようにしか見えません!「偶然でしょ?」と思われるかもしれませんが、アニメーションや漫画において、こういう偶然はあり得ません。
なぜなら、絵は作り手が意図的に描くものだからです。絵に描いている時点で、それには何かの意味があるわけです。意味のないものは、そもそも描きませんからね。
監督が指示して、わざわざスカイツリーの横に円が2つくるように配置しているわけですから、そこには間違いなく意図があるはずなんです。
今作のテーマは「欲望」ですし、そういえば、今作の主要キャラクターは男ばかり。男の欲望を象徴する「男根」をモチーフにして、スカイツリーを描いていると考えても、なんら不思議はないでしょう。スカイツリーは欲望のメタファーなのです!
また、スカイツリーについて、もう1つ注目していただきたいポイントがあります。スカイツリーには展望台がありますよね。そして、展望台はリングの形をしています。この形が非常に重要です。
実は『さらざんまい』には、同じリング状のものが複数登場しています。
- 「ア」の標識
- カッパの皿
- スカイツリーの展望台
- ミサンガ
ほかにもあったかもしれませんが、私が思い出せるリング状のものは以上の4つです。では、リングは何を表しているのでしょうか?
リングは「人の輪」つまり「人と人のつながり」を表現しているものと考えられます。実際に、ハコゾンビと闘う時、一稀たちは手をつないでを輪を作っていましたし、オープニングでも、それこそスカイツリーの横を手をつないだ一稀たちが落ちていく描写がありました。さらざんまいを使う時も、3人のカッパの皿が1つの輪のようにつながっていましたよね。
ここで冒頭に紹介したキャッチコピーをもう一度思い出していただきたい。
「つながっても、見失っても。手放すな、欲望は君の命だ」
このように、『さらざんまい』では、「つながり」がテーマの1つとなっており、それをリング状の何かで表現しているわけです。同時に、コピーにも書いてありますが「欲望」もテーマの1つです。
そして、スカイツリーは男根であり、欲望の象徴。しかも、スカイツリーには、展望台というリング状の「つながり」を象徴するものも付いています。
つまり、スカイツリーは、『さらざんまい』の「欲望」と「つながり」の両方のテーマを内包しているのです。人とつながるためには、その中心に「つながりたい」という欲望が必要だということを、スカイツリーを使って表現しているのかもしれません。
あるいは、いくらSNSを使って人とつながっても、自分の欲望がなかったり、欲望を隠していたりすると、それは偽りのつながりであり、本当の意味でつながることにはならない、みたいなメッセージがあるのかもしれません。
そういえば、1話の冒頭、一稀の上に「ア」の標識が落ちてきて、一稀がリング状の標識の真ん中に立つという構図がありましたよね。これって、スカイツリーと全く同じ構図なんです。リング状の展望台を、真ん中の柱が貫いているのが、スカイツリーですからね。この辺りの関連性は、非常に興味深いところです。
『さらざんまい』第1話の考察④ 「カワウソ」は何を意味するのか?
「川嘘交番」や「カワウソの看板」など、たくさん出てくる「カワウソ」の記号。どうやらカワウソも、重要な意味を持っていそうですね。
カワウソは、人を騙す怪異や妖怪として語り継がれてきた歴史があります。カワウソが美女に化けて、悪戯をしたり、男を殺したりする類の怪談が残されており、一部の地域ではカッパと同一視されることもあったようです。
『さらざんまい』では、カワウソがハートをかじっているようなマークが何度も出てきました。「欲望は君の命だ」のキャッチコピーに照らして考えると、「ハート=命=欲望」の図式で、カワウソは人の欲望を食べてしまう存在だということが推論できます。エンディング後の、「川嘘交番」でのやり取りのなかで、「欲望搾取!」と言って、欲望が抜き取られてしまうこととも対応しています。『さらざんまい』に登場するカワウソも、伝承と同じで、人の命を奪う存在なのかもしれませんね。
面白いのが「欲望搾取」の時に、太鼓が出てくるところ。カワウソが太鼓を叩いているのです。私の推測だと、これは「除夜の鐘」をイメージしているのかなと思います。除夜の鐘と言えば、煩悩の数だけ鳴らすことで知られていますよね。煩悩はほとんど欲望と同義語ですから、この辺りは対応していそうです。
しかも、除夜の鐘の場合は、鐘をつくわけですが、一部のお寺では鐘の代わりに大太鼓を用いていたことがあります。これらの点から考えて、カワウソの太鼓は除夜の鐘をイメージしたものだと推測され、カワウソは人の欲望=煩悩=命を食べてしまう存在だということが分かります。
また、川嘘交番にいた新星玲央と阿久津真武が2人のコンビである点にも注目していただきたい。彼らのセリフで、こんなものがありました。
「はじまらず、終わらず、つながれない者たちよ」
「いま、1つの扉を開こう」
(引用:『さらざんまい』第1話より)
ポイントは「はじまり」と「終わり」という単語です。今作の舞台の浅草には有名な雷門がありますよね。そこには、両脇に阿吽像が立っています。阿吽はサンスクリット語が語源で、阿が「はじまり」、吽が「終わり」を意味しています。上記のセリフとシンクロしていることが分かりますよね。どうやら、川嘘交番にいた、あの2人には阿吽像のイメージが乗っかっているようです。なぜ2人のコンビなのかと言えば、それは彼らが阿吽像だからというわけですね。
「扉を開こう」に関しては、それこそ雷門のイメージだと思います。扉=門と考えれば、この辺りは対応していそうです。現時点で、カワウソがよい存在なのか悪しき存在なのかは分かりません。しかし、「つながれない者たちよ」という言葉から推論できるのは、自分の殻の閉じこもった現代人に対するメッセージが込められているように思います。カワウソが現代人を救済する存在なのか、それとも人間性をはぎ取る悪魔なのか、今後の展開が気になるところです。
『さらざんまい』第1話の考察⑤ 「箱」は何を意味するのか?
「Amazon」ならぬ「kappazon」と書かれた段ボール箱が飛んでましたね~。
いやはや、Amazon を使うとは、うまい表現ですよね。
Amazonの段ボール箱は、現代人の欲望を象徴するものだと言えます。何か欲しいと思った時に、ポチっと押せばすぐに注文できるのがAmazon。その箱のなかには、購入者の欲望が詰まっているわけですね。
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つまり、「箱」は「欲望」を表していると考えられます。
欲望フィールドの壁にも「箱は欲望」と書かれていました。
さらに言えば、箱には「内に閉じこもる」というイメージも付帯しているように思います。自分の秘密を知られた一稀は、「誰かに分かって欲しいなんて、これっぽっちも思ってない!」と言って、女装グッズを箱のなかに押し込んでいました。あれは、一稀の内面を表していると考えていいでしょう。「お前らには分からない!」と自閉的になっているわけです。自閉的なつながりを持とうとしない現代人を、どうやって救い出すのか、この辺りも『さらざんまい』のテーマになってきそうですね。
『さらざんまい』第1話の感想・ネタバレ考察のまとめ
正直、第1話を観ただけで、相当疲れました。
ですが、アニメーションの表現としても、記号論としても、隅から隅まで見逃せない、非常に濃度の濃い作品であることは間違いありません。瞬きしている暇がないとはまさにこのこと!面白い描写が多すぎて、拾いきれませんよ(笑)
さて、最後に今回の感想と考察を簡単にまとめておきましょう。
- 「さらざんまい」とは、心≒欲望が1つにまとまった状態のことだと推論できる。
- 「ア」の意味は、「愛」の可能性が高いが、ほかにも候補はたくさん……。
- 「スカイツリー」は、今作のテーマ「欲望」と「つながり」の両方を象徴する記号ではないだろうか?
- 「カワウソ」は、人の欲望、あるいは人の命を食べてしまう存在ではないか?
- 川嘘交番の2人は、阿吽像をモチーフにしている可能性が高い。
- 「箱」は人の欲望を表している。
以上が、今回第1話を観て気づいた点です。あくまでも、まだ第1話しか観ていないので、大いに勘違いしている可能性もあります。とはいえ、これだけいろいろ考えさせてくれる作品はやはり珍しいので、私自身、考察していて、とても楽しいです!(笑)
第2話以降もすでにAmazonプライムやネットフリックスで配信されているので、すぐにでも観てみようと思います!「吾妻橋」については今回触れませんでしたが、吾妻サラというキャラクターがいることからも分かる通り、吾妻橋はおそらく重要な意味を持っているはずです。その辺りも意識しながら、次回以降も鑑賞してみようと思います!
それと、次回以降はもう少し記事の内容をコンパクトにしますね。毎回、これだけの文字数を書くのは大変なので(笑)
では、今回はこのくらいでお開きにしておきましょう。
次のレビューまで、さようなら~~(^^)/
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